郷倉和子の現況 第20回 | |
5月中旬より秋の院展出品画の制作に入り、8月中旬まで制作が続けられました。 | |
作品サイズは小規模ながら空の様子を描くのに手間取ったようです。仕上がった空、水面 | |
には水鳥が三羽。「鳥の色はどうしたの」と聞くと「これでいいの」(和子証言)との | |
ことでした。 作品タイトルは 「宙と共に」 題名を見れば何となく解るような気が | |
しました。 | |
第九十九回院展「宙と共に」 |
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夏から秋にかけて台風による水害や噴火など災害が多発。「昔は雨や風も今より穏や | |
かだったように感じるね。」(和子証言) | |
この写真は満百歳を迎えた2014年11月16日のものです。顔だけ見ていると | |
80才でも通るとか・・・。 しかし難聴は親譲りでかなり重傷。腰は、体重が減少し | |
たせいか痛みが多少和らいでいるようです。本人は穏やかになっていると思っているよ | |
うですが家族の者にとっては気むずかしく振り回されているのが実情です。 | |
2014年11月16日撮影(満100歳) |
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2014年12月24日〜2015年1月6日まで日本橋三越にて | |
百寿記念・郷倉和子展開催。 | |
展覧会会場風景 |
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本来なら本人が出席すべきですが百歳に免じて失礼しました。「年老いた姿など人前 | |
には見せたくない」と思っている郷倉和子の美学なのかも知れません。 | |
せっかくここまで長生き出来たのですから少しでも長く生き、絵筆を持っていて欲し | |
いと思います。(家族証言) | |
お陰様で無事に新年を迎えられて、感謝の気持ちで一杯です。 | |
第20回 2015年1月4日発行 | |