郷倉和子の現況 第2回
郷倉和子・患者さんに優しさのあるアートを描く(伊豆韮山温泉病院全室44点)
平成16年6月、2年の歳月をかけて韮山温泉病院の全作品が完成しました。
一昨年の秋、伊豆韮山温泉病院が新装オープンしました。「3年前に患者さんに優しい作品
を描いてくれないかとのご依頼を韮山温泉病院から受けました。私には具体的にどのような
作品を描けば良いのか解らず躊躇しておりました。そこで以前よりご好意にさせていただい
ている元国立第二病院(東京メディカル・センター)精神科の部長高木洲一郎先生をお尋ね
しご相談させて頂きました。先生は大変解りやすくご説明を頂くとともに病院内における美
術品の役目についてのお話も大変興味深くお聞かせて頂きました。
お陰様で私にも出来るかも知れないと思いお引受けさせて頂きました。」和子証言
柔らかい暖色の空間に品良く描かれた対象物は素直なデッサンに基づく日常に見る花、静物
鳥等が描かれています。主張を控えめに慣れ親しんだ風物は全室44室に飾られています。
患者さんからも大変評判が良いようです。
平成18年10月、全44点の所有権が射水市に移りました。

 

         
   
         
   
         
   
         
   
   
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
 

 

 
         
     
     
     
     
     
 

 

 
 
7月8月の和子は例年のごとく日本美術院の秋の制作に没頭しています。今年から屏風を
4曲の小ぶりな物にしたのは正解だったかもしれません。
タフな和子もこの猛暑はいささか参っているようです。
 
第2回 2004年8月4日発行
 

 

Back